6m Band Delta-Loop アンテナの製作 事前準備編
先のデルタループアンテナの製作記事で、はしょってしまったシミュレーションの手順について簡単に触れておく。
理論説明は無しとして、作業手順だけを示す。
まず最初に、無調整状態のデルタループのアンテナをMMANAアプリでシミュレートする。
そのためのアンテナ定義データを作ってシミュレートし、Smithと言うアプリで集中定数によりマッチングを取り、再度MMANAに戻って定数の調整をし、実際に試作する手順をたどることになる。
1.最初のデルタループの寸法をアンテナ定義ファイルとしてシミュレートし、調整してそこそこのVSWRを得る。
上の定義ファイルの状態ではまだ集中定数のマッチング(右下の欄)はない。
VSWRは2.7程度で追い込めていないが、この状態でアンテナ入力インピーダンスを得る。
r:129.9Ω、 jX:19.9Ω これをスミスチャート上に投射する。
2.Smithと言うアプリを使用して、上記のアンテナインピーダンスをプロットする。
下の例ではキイボードからR,jxを指定し周波数を指定する。
次の図のようにプロットされる。
DP1がアンテナインピーダンス。
3.この点から集中定数を使用してチャートのセンターに移動する。
チャートの右上のエレメントから並列キャパシタンスでセンターを通るサークルに乗る。
次に同様に直列インダクタンスでセンターに移動する。
理屈は考えずにあれこれいじって操作ができるはず。(^_^;)
これで得られた集中乗数を使って、MMANAでアンテナ定義情報に集中定数を追加して、計算する。
ここでは34.5pFと0.20μHを得た。
4.MMANAに戻って、定義ファイルでは容量を追加するために、ワイヤー8を追加する。(計算タブのワイヤー編集使用)
Lはワイヤー上に追加できる。(例 w7c:ワイヤー7のセンター)
アンテナ定義の集中定数欄を調整して計算しこれを繰り返してVSWRが約1.0になるようにする。
繰り返すと言ってもマウスとキイボードなので、半田ごてを振回すよりはずっと楽。(^_^)v
27pF、0.15μHでVSWRが1.01でマッチングがとれた。
以上の作業でPCでの準備が終わり、半田ごてを振り回して実際に物を作ってみる。
集中定数(トリマーとコイル)を調整してやれば、VSWRは容易に?落ち着くはず。
(上記のSmithの使い方はキチンと学習していないので、かなりいい加減な理解状態です。
他の方のブログなどをご参考に理論を会得して下さい)
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