古いアイコムの無線機IC-706Sのビネガーシンドローム修復成功
ヤフオクで10W機を入手。LCDがビネガーシンドロームで見にくい。よって安く手に入った。
パワーは出ている模様。10W機と言ってもファイナルは100W機と同じ。
旧スプリアス規格対応だし、きちんと50Wに調整し直して自作機として保証認定を頂くのもありかと思って、入手した。
たまたまHAM World三月号(2022)にビネガーシンドロームのなおしかたが掲載されていた。以前FaceBookの投稿で見たのと同じやり方。
雑誌との作業の違い:1.左の二つのツマミとボリウムは外さなくても良い。丁寧にフレキ基板ケーブルコネクタのラッチ(枠)を持ち上げてケーブルを抜く。2.接着剤剥ぎ取ったあとに仮組立して電源を入れるのは無理がある。偏光フィルムの向きは90度のいずれかなので、他のLCDで確認できる。雑誌サンプル写真のような斜めにする必要は生じない。(コントラストが微妙に変わるだけ)
アマゾンで偏光フィルムを購入した。やや高価な大きな物を購入(1500円)保護フィルム付で、接着剤はない。キズ防止には保護フィルム付が安心。剥がすのはセロテープで引っ張る。
同時に小さくて(8cm角)安価な物も買って見たが、保護フィルムも無く、購入時に既に擦り傷などがあった。
分解、フィルム交換、組立は特殊な作業もなく焦らずやれば誰でもできる作業だった。一時間くらいか?
一番めんどうな作業は、古い偏光フィルムを剥がしたあとの接着剤の残りをLCDパネルから除去する作業。
手元の溶剤で、ラッカーシンナー、オイルクリーナー、無水アルコールなど試したが結局、作業中にあまりくさくない無水アルコールを使った。
溶け具合はシンナーかアルコールが良さそうだが大差ない。
偏光フィルム交換では、新たなフィルムは貼り付けずLCDフレームとLCDの間にはさむだけで良い。
組み立てるときゴムのコネクタ(LCD-PCB接続)の位置関係などを心配をした。バックライトパネルの半田を外してモジュール全体をLCDの金属枠にきちんと組立てた状態でプリント基板にのせて固定するのが良い。組立後半田付けを忘れそうだが・・・。
(LCD取り付け枠を入れ物にして、フィルム、パネル、LEDを入れてゴムコネクタを挿入する。そのセットに基板を載せて固定するのが位置ずれを起こしづらい。)
とりあえず出力調整もできたので、進行中のハイパワーリニアアンプ製作(別プロジェクト)の調整信号源に使うことにする。144MHzは簡単な動作チェックで動作合格。
| 固定リンク
コメント