電界LOGアンプ AD8310 モジュール利用 終端型電力計
昔は中国製、韓国製という言葉の響きは質、レベルが低いと言う感じだった。最近では日本国内での安くて便利な物が少ない一方で、特に中国設計製造のモジュールなどに便利な物が目立つ。
話が前後するが、ArduinoやRaspberry Pi関係に多くの種類のモジュールがとても安く提供されている。何でもある?と言えるかも知れない。興味を持つ物を、ついその安さで衝動買いすることも多い。
今回の「電子工作」は終端型の高周波電力計。そこに使ったのがArduino NANOと中国モジュール受信電界LogアンプでAD8310を使ったモジュール(写真)。何のことはないAD8310を基板にのせてあるだけだが、当方にとってはまだ基板設計ツール(例えばKICAD)が身につかず廉価基板製造を中国に注文できないので、基板にICが搭載されて小さくまとまっているだけで手抜きが出来て、ありがたい。
そのまま使うと-70dBm~+10dBmあたりの範囲で使えそう。出力は0~2.5V DC。ちょいちょいと電界測定計をまとめてみた(写真)が、アナログメータのイメージがいまいちであまり用途はなさそう。レベル計は昔キットを購入したデジタル表示のものがある。
これはAD8307を利用した物でPICでLCD表示してくれる。(貴田電子性レベル計キット写真)こちらが便利。
今回は数十ワット以下の電力計を作ってみた。
あり合わせの放熱器にeBayで手に入れた安~いチップ型の終端抵抗、多分200W定格をくくりつけそこに入力減衰器をつけた前出のLogアンプモジュールをつけ、Arduino NANOで電圧をdBm、Wに変換して表示させる。この放熱器では10W 連続でも心配だが、ちょいと測るくらいなら数十ワットは頑張ってくれそう。
数値校正が一番の問題で、当局には校正された測定器は全くない。
昔の職場なら、昼休みにちょいとということも出来たが今は手持ちの電力測定器の平均を、ほぼそんなところだろうと信じるしかない。そこは将来何かの手段をひねり出しましょう。
できあがった物(写真)はおよそ50Wmaxの終端型電力計。それを超えるとブザーが鳴る。入力なしでは-20dBm程度の表示。0dBm以上の小電力の測定には便利。
当初はLogアンプの入力にCRを入れて周波数特性の補正をしていたが、まっとうに出来ていなかったのと、測定周波数範囲を広げるために、バンド切替を追加した。補正値をテーブルに持ってバンドごとに補正をかけることでフラストレーション無く計れるようになった。
写真はバンド切替追加前でパネルの押しボタンSWとLCDバンド表示が無い。
| 固定リンク
« FT-817用リニアアンプ 中国製 HF 用を 50MHz でも使えるか MiNiPA50回路図あり | トップページ | 車のタイヤ亀裂で、履き替え ダンロップ ル・マン・ファイブ インプレッサGP7 静音 »
コメント