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FT-817用リニアアンプ 中国製 HF 用を 50MHz でも使えるか MiNiPA50回路図あり

以前東京ハイパワーのHL-45Bと言うリニアアンプがあってヤエスのFT-817と組み合わせるには手頃なアンプだった。1.850MHz45W バンド自動切り替え。HL45Bはかなり昔に処分してしまっていた。
最近シャックとリグの整理処分を始めて、迷った挙げ句FT-817は手元に残すことにした。IC-7000を処分してこれを残すというのはどういう価値観かと首をかしげる。いじり回せそうだし、移動に行く(まだやる気?)には良いリグ。と言う訳でさっそくリニアアンプを考え始めた。

移動では1020Wも出れば十分なのだが、HL-45Bは今さら売っている訳ないし、東ハイと聞くとヤフオクでも高値。それに乗じてHL-206V(6m)を定価より高く売却した人(誰?)もいる。そういえば昔のHT-750と言うハンディのリニアとしてHL-710と言うのがあった。いまだに両者とも中古市場で人気だ。

 

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eBayでアンプが何種類か見つかった。完成品が45W出力で1万7千円前後。箱に入った物で無ければボードキットがあって、2千円前後から各種、5千円は超えるが、まっとうなFETRD16HHF1PPリニアキットまである。世の中変わった。部品集めて作るのがおっくうになってしまった。で、写真の物をポチってしまった。なぜこれか?FT-817のバンドデータを読んでくれる。それなりのLPFが実装されていると推測した。調べてみるとMRF-186がファイナルのようで、それなら6mにも使えるのはずと考える一方、45W出力で放熱器がないように見えるのは、パワーが出ないか無理しているかだろうと心配した。15W 程度のSSB移動用として考えるならそれも文句はない。

 

1ヶ月以上も待たされて、手に入れた物が写真。ネット販売時の写真とパネルのLEDの並びが違うのが、愛嬌。その小ささに呆れた。さっそく分解して調査。

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ファイナルのMRF186はデータシートによると900MHzで、28Vで使うことが前提のようで、桁が低い周波数で、13V でどうなるのかデータシートからは読めない。まあ動いているようだから良しとする。 960MHz100Wも出せる石を、半分の電源電圧で、1/20の周波数で1/10の出力で使おうというのだから、なんだかおかしなことが起きそう。よって、効率の議論をしないようにして、そぉっと改造して使うことにする。原則としてアンプ部分には手を触れないことにする。
パワーは、13.8V5W
入力で19~30Wで周波数高い方が渋い。これなら入力を押さえて10~15Wで使えそう。

20W 出力で4.5A程度の消費電流、アイドル電流が0.25A程度なので、とんでもなくひどい状態でもない。効率36%? 50MHzでもパワーはLPF手前では出ている。
3.5MHzを移動でやるとは思わないので、そのLPF50MHzに変更して、バンドデータのデコーダーIC,LM3914の出力をつなぎ替えればオート切替が出来そう。3.5~28MHzのセットが750MHzになる。目論み通りの改造しやすいセットであった。

セットの分解の手順が少しだけトリッキー。(と言うより、予想に反してシンプルな構造)

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前後のパネルのねじ各4本を外す。上カバーが外れる。ロータリスイッチのツマミのセレーションをこじって抜き取る。ロータリースイッチの取り付けナットを外して前パネルを外す。これだけで基板が後ろにスライドして取り出せる。基板のねじを外したりすることはない。基板のねじは放熱アルミ板とのスペーサーでしかない。底ケースと放熱アルミ板は「つかず離れず」微妙な位置関係で接触していない模様。放熱器(アルミ平板)を外すにはファイナルトランジスタのビス2本を外せば良い。大きなアルミ板がファイナルトランジスタにくくりつけられ、トランジスタの半田だけで支持されていることになる!
当面必要はないが、本当に45W で運用するならば、放熱強化が必要。底板とアルミ板をきちんと接触するようにねじを追加するか、それでも不足だろうから、大胆に角穴でも開けて放熱器を取り付けることになろう。15W 程度のSSB運用だけなら、改造しなくても何とかなるのではないだろうか。
アンプが広帯域で、トランスやらLPFのマッチングが難しいのか、LPFなしの出力は元気が良いが、どうもLPF付では今ひとつ元気がない。負荷インピーダンスが変われば出力も変わる・・・ごく自然な現象か・・・・。
LPF単体特性はまとも。
いじらないつもりだったが、ムシが騒ぎ出しそう。
それより放熱を考えた方が良いのか?

 

ネットで回路図を探したが見つからないので(メーカーにメールしたが断られた)現物から読み取ったので、参考までに掲載しておく。正確かどうかは保証できないし、チップの定数は不明のまま。パスコンやアースの取り方、パターン引き回しがいまいちで、50MHzで10W以上パワーを出すとバンド自動選択がおかしくなる。(バンド切替アナログ比較回路が発狂!)当面マニュアル設定で使いましょ。 6mのLPFは空心で自作し80mを外した跡地に実装、切替回路はバンド電圧比較LM3914の#10から#18へジャンパーを飛ばすだけ。(オープンコレクタのワイヤードオア) 80mでは6mのLPFとなるのでスルーと同じ事。

50MHzで使えるという結論。
http://jp1khy.air-nifty.com/blog/2019/02/ft-817-50mhzde-.html

Minipa50lpf_r

 

 

 

 

 

写真は80m代替6mLPF実装の状況。
これにて7MHz~50MHz 15W リニアアンプの完成。1.9、3.5も動くが別途LPFが必要。

 

Chinese linear amplifier MiNiPA50 original circuit diagram.
(Schematic diagram MiNiPA50)
80m LPF was replaced with 6m LPF, and the band decoder LM9314#10 and #18 were connected to enable 6m LPF automatically by FT-817.

 

 

 

 

 

Mini_pa50_1_2

 

 

 

 

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