WELZ RS-3050 安定化電源 28V 30A に化ける(改造)まで(回路図付)
ヤフオクで300Wクラス(CB用動作ジャンク)のリニアアンプ(2SC2510×2)を数千円で手に入れた。だが、電源が24~28Vで、電流も半端ではない。定格としては28V/30A程度のものが欲しい。
これもヤフオクでと探したが、24V~28V/30Aとなると、なかなか無いし、あってもアンプより高い!
しばらく放置していたが、偶然AC100V→AC24V/41A (1kVA)というトランスを見つけた。本当に動くならば、やたらと安い。千円以下から数千円のもある。
なぜそんなに安いかといろいろ見ると、パチスロ店での改修でまとめてかなりの数が放出されるらしい。一台あたり24V
6~10Aが必要らしくその単位で容量アップした電源トランスがある。最大がパチスロ4台?用で41.7A(1kVA)というわけだ。容量が小さい物もある。早速1kVAをポチってしまった。メーカもいろいろあるようで、ヤフオク出品も何種類もある。こんなトランスが1k\以下?!
さてトランスを安く手に入れた、そこまでは良いが、40A の安定化電源??どうするの? MAX30Aとしても半端ではない。シリーズでは放熱に苦労しそう、スイッチングは・・・昔(現役時代)火を噴いた経験あり、トラウマとなっていて、遠ざけていたのでまともな知識がない・・・変なスプリアスを作り出すのも避けたい。 アンレギ(なつかしい言葉)のままでも、とりあえずは良さそうだが、最低でも平滑コンデンサ、整流ブリッジは必要でチャイナのお世話になることにする。 それでも平滑コンデンサは2,000μF/1Aが目安と言われているので、通説に従えば、30A で60,000μF・・・あとできちんと勉強しよう。これに金がかかりそう。アマゾンで@250円以下のチャイナ製?新品発見、10個で国産新品一個分くらいの価格。10,000μF63Vお買い上げ、納期10日間。ダイオードブリッジもアマゾンで5個1,100円、これもやたら安い。
とりあえずアンレギのままで実験し、アンプが動作したら、おもむろにレギュレータを考えよう、としばらく冷却期間。で、アンレギ電源製作前に見つけたのがヤフオクで13.8V/30A(連続25A)の安定化電源、ジャンク。筐体も大きくトランスの載せ替えができそうな「感じ」。メーターも2個ついて放熱器も大きい、2.5k\落札。
ここまでの話は、無計画の典型、すべて順番が逆。
ベースになる電源、容量アップ電源トランス、平滑用電解コンデンサ、整流ブリッジ、合わせて約6k\というところか。
ジャンクの安定化電源はWELZのRS-3050というもので、マアマアの構造で、制御回路はLM305Hを使ったシンプルなもの。そのままで修理無しで動作した。動作品としては安い。分解して制御基板を読んでみて作った回路図をベースに改造計画。(読んだ回路は当てにならぬので、責任持ちません)内部寸法を測ると手元の24V/42Aのパチンコトランスがすっぽり入る。
24VのトランスでDC電圧どこまで出るか・・・実効値24V ならばピークで34V、5Vのドロップアウトで29Vは何とかとれそう。リニアアンプは24V でも良いらしいので、何とか使えそう。
オリジナルからの変更点は、電解コンデンサの耐圧変更、平滑コンデンサは10,000μ3個とした。設定電圧可変範囲を28VカバーにするLM305HのFeedback分圧抵抗変更、電圧計がフルスケール18V なのでこれを半値表示(36Vmax)とするため抵抗変更、レギュレータのパワートランジスタへの負担ばらつき軽減の抵抗0.1Ωが5Wなのでちょっと心配で手元にあった10W に変更。理由がわからないが、レギュレータのドライブ電流(2SD716と2SA?用)供給を独立の整流平滑回路にしてあるのを削除して、共通化した。過電流保護の関係か? 何か副作用があるかな? 出力端に並列に多分何か保護回路と思うが半導体のモジュールが接続されている。訳もわからないので除去。逆電圧保護ダイオード(LM305Appliノート)は役には立たぬとは思うが悪さはしそうも無いので、放置。
一通り作業終了で、おそるおそる電源オン・・・電圧が出ない!もう一度・・・バチ~ン! ダイオードブリッジ(オリジナル)から火花と煙。トホホ・・・。トランスの馬力が半端ではない。勿論ヒューズも飛んでる。
購入してあった中国製ブリッジKBPC5010(1kV・50A )に交換、回路チェック。念のためブリッジの出力部切り離して外部から15Vを供給してみると、それなりに(12V5A電源として)動作している。つなぎ込んで再度テスト。ヒューズが元気よく飛んだ。ヒューズ変えてもどんどん切れる。ブリッジがショートモードで破壊していた。どうも突入電流でブリッジが壊れている模様。それでも諦めきれず、もう一度トライして、見事にアウト。仕方ないので、電源投入後一定時間(約100msec)シリーズ抵抗(2Ω50W) を入れておく回路を製作。これで大丈夫とばかり何度か電源投入で頻度は低いが、やはり元気に壊れる。当然だが、再投入時にリレーが復帰していなければ、大突入電流が流れる。負荷により数秒かかることがわかったので、あちこちに放電促進抵抗(100mA程度流す)を追加。もともとエコでは無い電源だから良しとした。
それでも何回かに一度壊れてしまう。結局KBPC5101を5個全滅させてしまった。このブリッジのレビューを見ると「30A程度で壊れる・50Aはウソ」と。仕方なく別のブリッジを(これもチャイナ経由アマゾン)を購入。FSB7510A(75A)という放熱器付きの豪華版といっても@500円以下(写真)。まともなもので即納のものが見つからず、これにしてみた。(金を掛けてまともなものをとも思ったが、ぽんぽん壊れるのを目の当たりにしたので数千円は恐ろしくて出したくなかった)これは数十回電源投入しても不具合は起きない。何とか落ち着いた。 安物電解コンデンサもここまでは生きている。平滑出力は32V。
内部の様子は写真で。
出力電圧は3.5~29.3V可変。負荷電流は10A 程度までしかテストできないが動いているように見える。とりあえずはここまでにして、リニアアンプのテストに使えると判断した。
実力がわからないが、トランスの能力とレギュレータの構成を考えると28V/40Aはいけるはず。 低い出力電圧は要注意。背中にファンが必要かも?
過電流保護機能がテストできないので、オリジナルのままとしてある。引っかかるとすれば、30A+αのはず。
これにて,一件落着
?? したつもり。ホントか?
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