ワイドEHアンテナ 特性確認 (その3)
EHアンテナの設置の時、調整をしていて状況によってVSWRが双峰特性(ピークふたつ)が有るように見えた。調整後、目的周波数のVSWRが使えるレベルで有ったので、「?」のままにしておいた。
設置の時には測定器としてMFJ259Bを使用していた。
その後、新しくアンテナアナライザー(AA-54:リグ エキスパート)を入手したので、先のEHアンテナをテストしていて気がついた。
EHアンテナのすぐ傍に自作の磁界ループアンテナ(MLA)がある。3,4mの距離か。その共振周波数がEHの7MHz付近になっていると、干渉してEHの特性に影響を与えていた。MLAが大きなカップリングコイル?なのだ。(とてもわかりやすい現象) 図のグラフはMLA周波数がEHのほぼ中心にぶつかっているケースと、6MHz代にずれているケース。明らかにVSWR特性に影響している。
FR-Radioさんからは、「MLAを使わぬ時はQを下げるようにダンピング抵抗を挿入しては・・・」と助言をいただいた。理屈も解るしそうした方が良いのも理解できるが、実際抵抗の挿抜をする手段があまりに面倒になる・・・余計なものを付加するのはMLA使用時の発生電圧、数KVに耐えるものが必要で、危なすぎる・・・・。 デチューンする方がよほど簡単。もう耳比べもしないので両者を同じ周波数で使用することも無かろう。
MLAは3.5MHz~10MHzにチューニングできるので、今後は3.5MHz専用で使ってやれば、前述のような干渉もなくなる。
EHの干渉無しの単体の特性は他のグラフの通りで、美しい特性になっている。50Ωへの追い込みがいまいちで、若干インピーダンスが高いためにVSWRが下がりきっていないが1.2程度にはなっている。
しかし、アンテナアナライザーもいろいろ使ってきたが、こんなに使い勝手の良いものが、価格3万円台まで下がって・・・・手に入るとは、良い時代になったなぁと言うのが実感。
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