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アンテナアナライザ いろいろ AA-54、MFJ-258B、KVE60C、AEA、RF-1、クラニシ

アンテナというきわめてシンプルな構造で、不思議で複雑な挙動をするものに興味を持ったのが運の尽き。それにつれていつの間にかいろいろなアンテナアナライザが手元に集まってしまった。Photo

その昔はディップメータで共振点を探して、無線機とVSWRメータで仕上げたものだった。そのうちディップメータを信号源としたアンテナアナライザを使ってみたものの、勉強不足と使いにくさでほとんど活躍の場はなかった。

ディップメータとアンテナアナライザのセットは三田無線(DELICA)だった。最近、中学生のハムに勉強用にプレゼントして、手元にはない。

そのうち、どこが最初か知らないが信号源内蔵のVSWR計(アンテナアナライザ)が出回って、最初に使ったのはクラニシ製のアナライザ。BR200とその後BR510を使用した。今はもう販売しているのを見なくなったが、BR200が30~35K\、BR510は50~55k\であったと思う。周波数設定がツマミ式ではなくホイールを指の腹で回す仕掛けで少し慣れが必要なのと、周波数の変化がかなり早くて常にホイールに触っているような状況になる。自励発信と周波数カウンターなのだから致し方ない。通常はこれで十分で、メーターが大きいのも良い。ただしインピーダンスは絶対値のみのメータ表示。このクラニシ倒産?後はコメットが2針メータになったものを販売しているようだ。

アンテナアナライザの定番のように見られているのが米国MFJ社のもの。Mfj259b 何機種か有るがMFJ-259Bを長く使ってきた。周波数可変がそこそこユックリできて、インピーダンスもR,、jXが読めて、周波数カウンタも独立使用が出来、その他の付加機能も多くハムにはもってこいの機種だ。表示もアナログメータ2個とLCDディスプレイで使いやすい。これを通常の無線運用で磁界ループアンテナ(MLA)の同調に使用したが、MFJ-259Bは電源を入れてから表示が出るまでに1~2秒かかりQSY時にストレスになることが多かった。それで結局DDS+自作方結でチューナを作ってしまったのは以前掲載したとおり。オートスリープ電源落ちずフリーズする機能があるが、結局電源オフ-オンをするならばオートシャットオフの方が合理的だと思う。MFJ-259Bのお値段は最近リーズナブルになってきて25~35k\で手に入るようだ。周波数範囲を430MHzまで要求するとMFJ-269で1万円プラス。

移動運用用に自作でVSWRメータを用意したが、もっと軽くて小さい物と購入したのがAntekReserchのRF-1。VSWRのみならずR,jXなどが測れる優れもの。Rf1 しかし使い勝手は良くない。電源を入れるたびにどのバンドになるか不安定、バンドスイッチの反応も不安定など押しボタンスイッチの反応が良くない。おそらくソフトのチャッタリング除去がきちんとできていないのだろう。小さい筐体をスイッチに無意識に触らぬように注意しながら扱うのは楽しくない。ディスプレイが小さいから仕方ないのかもしれないが周波数とVSWRが同時に表示できないのもストレスになる。当局ではあまり活躍できない一品である。

さらに周波数をスイープできてアンテナ特性を測定できるものがある。ヤフオクで手に入れた。AEA社のSWR-121。これはすでに廃止機種でHFのみだが、VSWRの周波数特性がグラフで表示できるなど当時のハンディ機としては最先端だったのだろう。PCとの連動もできるようになってはいるもののすでにサポートはされておらず、他機種用のソフトで動作させたが、今ひとつ不安定で、動作しない機能も多い。興味本位でいろいろおもちゃにしたが重量と大きさで、タワーの上で使うには勇気が要る。バッテリーの持ちは抜群によい。今これの最新版を買うと100k\近くするようだ。またヤフオクのページの一コマになりそう。Aa

真打ちはリグエキスパートのアンテナアナライザシリーズ。AA-54を最近入手して使い始めているが、コストパフォーマンスは抜群。PCと連動させるととても美しい特性グラフがかける。一回の測定(数秒から数十秒)でVSWR、R+jX,リターンロス、スミスチャートが一気にセーブできている。あとは選んで表示してプリントすればよい。アンテナ現場での調整にも使いやすい。複数の周波数のVSWRが同時に測れるのでマルチバンドアンテナにはうってつけ。VSWRの周波数特性を連続で表示させていれば、調整方向も見えて、作業がとても楽。軽さも抜群で、大きさも手頃でストラップをつけて腰にぶら下げてタワーに登るのは苦にならぬ。ただし出力が10dBm 以上というのはやや気になる。価格は5機種が24k\~60k\にひしめく。AA-54(54MHz)は32.8k\。CQ誌2011年の3月号76ページに紹介記事がある。上記の他の機種と価格、機能面で比較しても抜群だと思う。

7年ぶりの記事更新。(2018.12)

KVE60C

いろいろ使ってきたが、今でも使っているのはクラニシのBR-510MFJ-259BAA-54。それぞれ使いやすいので、状況により使い分けている。

最近、衝動的にポチってしまったのが、中国製のKVE60Cというポケットサイズの優れもの。周波数設定がダイアル式であることにこだわっているので、飛びついてしまった。

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(写真)実はこれ、MFJ-223と全く同じ?物。eBayUS$209(23,000)ブランドが変わると価格も跳ね上がる。まして国内で買おうとすると、さらに跳ね上がる。eBayでは若干納期はかかる(23週間)が安く買える。

0.5~60MHz、ポイント周波数測定とスキャンが出来る。小さくて軽いのと周波数をダイアルで変えられるのが気に入っている。バッテリーはリチウムポリマー1.8AhUSB充電。小さくて軽いのも良い。ストラップで首から提げて胸ポッケに入れてタワーに上れる。PCとつないでデータを記録できる訳ではないし、スミスチャートが描ける訳でもないが、とりあえず野外で使うための十分な条件がそろっている。

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